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日曜日大工ブーム到来!素人大工さんが作ったトムの小屋(Tom’s Cabin)

ジェームス・テイラーの影響からはじまった

狭山のハウスは当時どんなに改装しても良いといわれていた。僕は息子の誕生祝いのご祝儀にユーティリティールーム(家事室)を作ろうと思い立ち、近所の友人たちに手伝ってもらって小屋を作った。ジェームス・テイラーが大工仕事をやってるような写真を見たことに影響されたのかもしれない。

それにハウスは200ボルトの電源が入っていたので、アメリカ製の大きな家電が使えた。八王子の方にあった米軍払い下げの家具や電気製品などを売っていたお店で、アメリカ製の大きな洗濯機とドライヤーを買っていた。でも大きすぎて風呂場には入らなかったので、それを入れるために台所の外に小屋を作ることにしたのだ。

「Tom’s Cabin」という名前

ハウスの壁に角材を打ちつけ、屋根を支えにし地面にはコンクリのブロックを並べてセメントで固め、土台とした。材木は入間市にあった古材屋さんで手に入れた。大きな出窓も作った。僕は大工仕事には全くの素人だったが、はちみつぱいの和田君(ベースの和田博巳)が持っていた電動工具を借りて、その小屋は完成した。

息子の吐夢が雨の日でも遊べるようにという思いで作ったので「Tom’s Cabin」と名づけた。これがのちに呼び屋さんになった時の名前に繋がる。

この「小屋作り」は1975年大橋歩さんが表紙を描いていた「生活の絵本」(婦人生活社発行)という雑誌にも載った。

狭山アメリカ村で小屋作りブーム

「Tom’s Cabin」が意外にうまく出来たので狭山のアメリカ村では小屋や倉庫を作ることが流行になって、毎日が日曜日みたいな僕ら素人大工は、今日は誰の家、明日は誰の家と忙しく働いた。

もちろん夜になるとみんなで飲み会となった。

-つづく-

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